すみ酒の儀

祝い事はつつがなくおえたいものです。

  • 時間と雑事に追われることなく、周到なスケジュールで事を運び、晴やかな人生への用意を心がけましょう。

すみ酒 (済酒あるいは寿美酒)とは

  • 男性側の結婚の正式の申し入れであり、同時に女性側の公式の承諾の儀です。持参するものは酒一本と大鯛一尾。(長さ約六十センチ、重さ約四キロ程度のもの。)これが俗にいう一生一代(一升一鯛)、一生添いとげるという意志表示です。筑後地方はこれに久喜茶(くぎ茶)を添えます。

結納イメージ06

すみ酒の儀、そのすすめ方

  • 〈 まずはじめに使者の口上 〉 「このたびお宅さまの○○さんを○○家の長男○○の嫁にぜひともいただきたいと、○○家の本人、両親を代表しまして、お願いに参上しました。どうぞよろしくお願いいたします。
  • 〈 女性側の答礼 〉 「ご丁重なお言葉で恐縮いたします。ふつつかな娘でございますが、どうぞよろしくお願い申しあげます。
  • 〈 使者の口上 〉 「快くご承諾いただきまして、誠にありがとうございました。つきましては固めのしるしまでに、これをお受け取りいただきとうございます。
    ここで持参の品をとりだして差しだします。
  • 〈 女性側の答礼 〉 「めでたく受させていただきます。」  
    女性側は受け取って引きさがります。

 

・結納では酒も鯛も座敷に飾りますが、すみ酒は”固めのみやげ”として台所へもっていき、酒をくみかわし、鯛を料理します。
女性の両親はいったん次の間にさがり、本人とともにでてきて”のし出し”をします。「それでは、娘からのしを出させていただきますので、どうぞよろしく。」の口上で三方にのしをのせて、のし出しの作法をします。このとき、三方は穴のある所を自分にむけて差しだします。
・この場合の女性の服装は正装でないものを。これには日常の私を見てください、という意味合いが含まれています。”のし出し”は『この結婚は両親だけではなく、本人も確かに自分の意思で承諾しております。』という返事になります。
使者は長居しないのが礼儀とされています。

・使者へは男性の家へ行く車を用意し、みやげ(春冠)を渡します。使者は男性側の家にもどって報告をします。「確かに本人の のしを受けてまいりました。」
・近ごろでは、すみ酒と結納茶を一緒にすませることが多くなりましたが、その場合は”すみ酒料”として三~五万円程包みます。

 

すみ酒について詳しく知りたい方はご連絡ください。