結納茶のこころ

結納茶イメージ08三方の由来
南北朝鮮時代、後醍醐天皇が、吉野(奈良県)に、都を移された時献上物を、奉進する器として用いたのがその始まりです。
それ以後、神具として、婚礼の結納や盃を載せる時、新年の鏡餅を、飾る器として一般的に用いられるに至っています。

結納茶のこころ

 お茶の木は日陰でも育ちます。つまり嫁入りしたらどんな逆境にあっても、お茶の木のように耐えてくじけないでほしいという願いがこめられています。
またお茶は染物の媒体として最良のものでもあります。お嫁さんも婚家の家風によくなじんでほしいという意味合いもあるのです。
さらにお茶の木は若いときに一度だけ移植しなければ良質のお茶になりません。つまり、一度だけ他家に移ることで生涯の幸福
を築くのだという縁起にもなります。加えて、移すると土と根がひとつに固まってそれが良いお茶をつくる原因ともなるのですから、夫婦一体で良い家庭をつくってほしいという願いにもつながります。
そのほか、長寿でなかなか枯れないお茶の木は、健康で長生きするという縁起にもなります。このようにさまざまな願いが託されているお茶は、結納にはかかせない重要なものです。

上座

入口が左にあれば右側が上座となります。
博多では結納の茶のとりかわしは仲人夫婦が行ないますが男性側、両親、本人もいかれる場合は左記の如く並びます。